
月村了衛著 「機龍警察 火宅」 (ハヤカワ文庫JA) を読んだ。
これまで紹介した「機龍警察〔完全版〕」「機龍警察 自爆条項〔完全版〕」「機龍警察 暗黒市場」「機龍警察 未亡旅団」⬇️ の後に発売された短編集。
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現時点において、機龍警察シリーズ唯一の短編集であり、2014年12月発刊。
8本の短編が収録されている。
2010年から2014年までの間に、ハヤカワミステリマガジンや小説新潮、読楽、SFマガジンなどに掲載された機龍警察シリーズの短編をまとめたものとなっている。
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この本を読む前に書いた前回の記事で、「主要登場人物による外伝的な短編集」と書いた。
今日、著者によるインタビュー記事を読む機会があったのだが、この短編は外伝やスピンオフではなく、長くないだけの「機龍警察シリーズ」だと、はっきり書かれていた。
8本の短編は内容も主人公もそれぞれだが、確かに著者が言うように長編の「機龍警察〔完全版〕」~「機龍警察 未亡旅団」の4冊の内容と密接にリンクしている部分も多い。
長編であっさり触れられていただけの事が、こちらの短編で詳しく書かれていたりする。
そういう意味でも、スピンオフの短編集だから「読む必要はない」などではなく、これもシリーズの1冊として「機龍警察 未亡旅団」の後に読むのをお勧めする。
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そうそう、解説を書いているのが、作家の円城塔だ。
円城塔ファンなら気になるところかもしれない。まあそれほど長いものではないが。
円城塔は、発刊順でなく、気になったところから読めばよいのではないかと書いている。
私としては、せっかくなら順に読んだ方が、より楽しめるのかなとは思うが・・
1,「機龍警察〔完全版〕」2010年3月(完全版は2014年11月)
2,「機龍警察 自爆条項〔完全版〕」2011年9月(完全版は2016年5月)
3,「機龍警察 暗黒市場」2012年9月
4,「機龍警察 未亡旅団」2014年1月刊
4.5「機龍警察 家宅」(短編集)2014年12月刊
5,「機龍警察 狼眼殺手」2017年9月刊
6,「機龍警察 白骨街道」2021年8月刊
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★★★ 今回、〔完全版〕の2冊について、文庫ではなくハヤカワ・ミステリワールド版(単行本)を紹介しているのは、筆者インタビューや「自作解題」というエッセイが収録されているから。⬇️
詳細は次回以降の記事で。