伊奈めぐみ著 「将棋の渡辺くん」(1~7巻) (週刊少年マガジンコミックス)
昨日(2024年7月18日)、王位戦第2局で挑戦者の渡辺明九段が藤井聡太王位(七冠)に勝利して、報道も盛り上がっていますね!
これまで、渡辺九段はなかなか藤井七冠に勝てなかったのですが、今回の王位戦は第1局でもほとんど渡辺九段が勝つ寸前まで行くなど、かなり盛り返してきた感じがします。⬇️
渡辺明九段は藤井聡太七冠が台頭してくるまでは、四冠を持っていた時期もあり当時は「現役最強」とも言われていました。
そんな渡辺明九段の奥様である伊奈めぐみ氏著作の漫画が、この「将棋の渡辺くん」です。
伊奈氏は、もともと漫画家だったというわけではなく、棋士渡辺明について描いてみないかといわれて書き始めた漫画だということです。
「別冊少年マガジン」に2013年6月号から連載され、第1巻は2015年12月1日発行。現在第7巻まで発売中です。
何しろ、作者が奥様ですから、トップ棋士のこんなことまで描いてよいのかと思われるほど、普通では聞けないことや、うかがい知ることができない、渡辺明九段や仲間の棋士の方々の日常や裏話が満載のノンフィクション漫画です。
例えば、渡辺明九段が「ぬいぐるみ」をものすごく愛していたり、菜の花をコスモスと言ったり、虫が極端に苦手だったり、蚊取り線香に火を点けられなかったり、といったエピソードなどなど・・・。😄
また、タイトルを取ると、色紙などに毛筆で揮毫(きごう)することになるのですが、それが下手すぎて書道教室に通い始めた話だったり・・・。
第6巻では、2020年に当時17歳の藤井聡太七段(当時)に棋聖のタイトルを奪取された時、敗者である夫に向かって作者がマイクをぐいぐい押し付けながら「ねぇねぇ 対局してどうだった?」などと聞いています。
第7巻でも、2023年に同じく藤井竜王に名人位を奪われて無冠となった際、他のメディアの取材を渡辺九段が断っているのに、夫の書斎で「じゃあ、これは独占インタビューだ ふふ」と、その敗戦に迫ったりしています。😁
私自身は、駒の動かし方くらいしか知らないのですが、この漫画を読み始めて以来すっかり渡辺明九段(と、伊奈めぐみ氏)のファンになり、いわゆる「観る将」として ABEMAなどでタイトル戦をチェックしたりしています。
将棋と言えば「藤井聡太七冠しか知らないよ!」という方も、第3巻以降には藤井七冠の話題も結構出てきます。
渡辺九段が藤井七冠の実力をどう見ているか、という話もタイトル戦のたびに語られています。将棋に詳しい方なら、この辺も含めてかなり楽しめるのではないでしょうか。
そうでない方も、1冊読んだらすぐにあなたも「観る将」ですよ!😄
ネットやテレビから流れてくる将棋のニュースや話題が、より身近なものに感じられること請け合いです。
お勧めします。😊