サバのサバイバル

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地質時代の憶え方

ティラノサウルス

 

今日はちょっと変わった話題で、地質時代の憶え方」なんてやつを・・・

 

 

地質時代とは

 
先日(もう1カ月前の去年の話になってしまいましたが)、土屋健著「サピエンス前史」講談社 ブルーバックス)を紹介しました ⬇️

 

「サピエンス前史」は、文章は平易で読みやすいのですが、用語は厳密で、本文中には、古生代シルル紀には歯を持つ魚が出現し」とかジュラ紀後期の地層から化石が発見されている」などどいう記述が頻繁に出てきます。

 
例えば古生代シルル紀と言われたときに、大体どのあたりの時期かがわかっているとかなり読みやすくなり、理解も深まります。
 
この古生代シルル紀とか中生代ジュラ紀というのが、化石や地層等から相対的に区分される地質時代と呼ばれる時代区分です。(文字等の記録に基づく人類の時代区分が「歴史時代」
 
生物関係の本を読むなら、多くの生物が現れた古生代以降(顕生代)がわかっていれば十分な場合が多く、「代」の区分で言えば古生代中生代新生代を知っていれば良いということになりますね。
 
これで終わりなら話は簡単なのですが、先ほどのシルル紀ジュラ紀は、その名の通り「紀」という区分で「代」の下にあります。
その下にはさらに「世」もありますが、ここでは「紀」までということにします。
 

地質時代の区分

 
地質時代(顕生代)の区分です

地質時代年表

 

地質時代の憶え方

 
ネットなどを探すと色々と出てきますが、ここでは以前からあったものに、私が少しアレンジしたものを。
 
古い方から、
 
カオルシデ/石炭ペルム/三ジュ白/古三新三/第四紀ナウ
(読み)
かおるしで/せきたんぺるむ/さんじゅはく/こさんしんさん/だいよんきなう
 
一応、5・7・5・7・7になっていて形は「短歌」?です 😮
やはりこのリズムが頭に入りやすく、最後もあえてダサい感じで印象に残るように「ナウ」と付けつつ、7文字にしています。
 
細かく説明すると、
 
オル(オルドビス紀
シ(シルル紀
デ(デボン紀
石炭(石炭紀「せきたんき」
ペルム(ペルム紀
 ⬆️ ここまでが「古生代(こせいだい)
三(三畳紀「さんじょうき」(「トリアス紀」とも)
ジュ(ジュラ紀
白(白亜紀「はくあき」
  ⬆️ ここまでが「中生代(ちゅうせいだい)
古三(古第三紀「こだいさんき」
新三(新第三紀「しんだいさんき」
第四紀(第四紀)「だいよんき」
  ⬆️ ここまでが「新生代(しんせいだい)
ナウ そして "今" も「第四紀」ナウ!😃
 
★★
 
とはいえ、結局シルル紀とかジュラ紀とかの「紀」の名前が頭に入っていないと、上に示した方法で最初の1, 2文字だけ憶えても、
"シ" ってなんだっけ?」
ということになってしまう訳ではありますが・・・🤔
 

年代

 
表に示した3つの年代が頭に入っていると、およその時間的な感覚がわかりやすいと思います。
★生物種が一気に増えた(カンブリア爆発)といわれている、
古生代の始まり 5.4億年前」
★生物史上最大の絶滅が起こった古生代末(ペルム紀末)。つまり
中生代の始まり 2.5億年前」
★巨大隕石の衝突で恐竜などが大絶滅した中生代末(白亜紀末)。つまり
新生代の始まり 6600万年前」
 
基本的に「代」の末には大絶滅が、「紀」の末にもかなり大きな絶滅が起きています。
(というか、その絶滅を地質時代の境目としているわけですが)
 

まとめ

 
ジュラ紀あたりは恐竜がいた時代ということで、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
 
映画「ジュラシック・パーク」は「ジュラ紀の公園」という意味になります。
映画にはティラノサウルスが出てきますが、実際にティラノサウルスがいたのは、「ジュラ紀」じゃなくて「白亜紀末」です。
 
この記事程度の地質時代の知識を持っていると白亜紀末」と聞いただけで、
「あぁ、ティラノサウルス白亜紀末(中生代末)の巨大隕石の衝突で絶滅したんだな」ということがわかります。
 
とはいえ、多くの方々にとって現実的にほとんど関係のない話題でしたね・・・ 😊
 
「地学基礎」「生物」を選択している高校生だったら、テストに向けて少しは役に立つかもしれません。
 
マニアックな話題で失礼しました 😁